三重県が行うPCBに関する重要な調査について
昭和52年(1977年)3月以前に建築された工場・店舗・事務所といった事業用建物や、アパート・マンションといった共同住宅の所有者を対象に「三重県PCB調査事務局」というところからPCBに関する封書やハガキが届くことがあります。
PCBというのは「ポリ塩化ビフェニル」という人工的に作られた油状の化学物質のことで、不燃性や絶縁性に優れた性質であることから変圧器やコンデンサーなどの電気機器、照明器具の安定器などに利用されてきましたが、人体への有害性が明らかとなったため現在は製造・輸入ともに禁止されています。
安定器というのは、照明器具に取り付けられたランプのちらつきを安定させる装置のことで、PCBが含まれた安定器を使った照明器具が設置されている可能性のある建物を対象に、三重県から通知が届くようになっています。
三重県においては、PCBが含まれた安定器は法律で定められた期限の2021年3月末日までに取り外し・処分する必要があり、建物や照明器具を使用しているかどうかにかかわらず、照明器具の交換状況やPCB含有の有無を調査して報告しなくてはなりません。
当店のお得意様におかれましてはすでに多くのお客様からお問い合わせをいただき、当店にて点検・調査、必要な場合撤去処分や器具交換などの対処をさせていただいておりますが、通知がきても報告せずにそのまま放置されている場合何度も通知が来ることがございます。
近々では令和元年度調査の回答期限が今年の12月25日、報告のないところへ再送されるフォローアップ調査の回答期限が令和2年1月15日となっております。
当店のお得意様でPCBに関する調査連絡が来てどうしてよいかわからない、まだ報告をしていないといった場合、適切な対処方法をご案内させていただきますのでお気軽に当店までお問い合わせください。
なお、家庭用の照明器具や丸菅、電球を使用した照明器具にPCBが含まれたものはございませんのでご安心ください。
小田宗弘
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